旧NISAが終了して新NISAが始まり、制度の名称や内容が細々と変化しました。でも、聞き慣れない言葉が一気に出てきて、どれがどうだかわかりにくいとの声もしばしば聞かれます。
とくに「成長投資枠」は、旧NISAからの制度を引き継いでいるものの、大きく変更された部分もあるんです。
「成長投資枠」をかんたんに説明するなら、新NISAで新しく作られた投資枠の名称で、投資信託だけでなく株式にも投資可能な制度といえます。
本ページでは、新NISAの「成長投資枠」とは何か?に着目し、どんな制度なのかわかりやすくご紹介します!
新NISAの成長投資枠とは?わかりやすく解説!
旧NISAから新NISAへと制度が変わったことにより、さまざまな名称も変更されました。ここでは「成長投資枠」について、わかりやすく解説しますね。
旧NISAでの名称や「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の違い。それと「成長投資枠」の特徴に分けてご紹介します。
旧NISAと新NISAの違い!
以前までのNISA制度(旧NISA)は、2024年1月から新NISAとして新しく変更されました。
「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」へ「一般NISA」は「成長投資枠」へと名前が変わっています。
具体的にはどんな部分が変更されたかを、下記の画像にまとめてみました。
変更内容をざっくり説明すると、全体的に自由度が高くなり、投資がしやすいような仕組みになったという印象です。ただ、その分制度の内容を理解しているかどうかが重要ともいえます。
「一般NISA」と「成長投資枠」の変更点をご紹介しますね。
- 年間投資枠・非課税保有限度額の拡大
- 非課税保有期間が無期限化
- つみたて投資枠と併用が可能
- 一部の投資可能商品が変更
それと、新NISA全体の変更ですが、売却した場合は取得金額分の枠を復活させることができます。このように、新NISAになったことで、より自由に長く利用しやすいよう変更されました。
新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いとは!
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
年間投資 可能金額 |
120万円 | 240万円 |
非課税 保有限度額 |
1,800万円 (成長投資枠は 1,200万円まで) |
|
投資可能な 対象商品 |
長期の積立・ 分散投資に適した 一定の投資信託 |
上場株式、 投資信託等 |
買付方法 | 積立投資 | 積立投資・ 一括投資が選べる |
新NISAにおける「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いもご紹介します。両者の主な違いは、投資可能な金額・対象商品・買付方法です。
年間投資可能金額は、つみたて投資枠120万円に対して成長投資枠は240万円と倍額。でも、非課税保有限度額を見ると成長投資枠は1,200万円までです。
上場株式にも投資可能で買付方法の選択肢もあるのは嬉しいところ。つみたて投資枠と併用可能なので、リスク分散としての役割も担ってくれます。
新NISAの「成長投資枠」の特徴!
- 年間投資枠が240万円。
- 投資対象商品が多くある。
- 買付方法は積立投資・一括投資が選べる。
つみたて投資枠と比較した際、成長投資枠の特徴を上記にまとめました。
つみたて投資枠の年間投資枠は120万円ですから、成長投資枠は短期で多くの金額を投資できることになります。
投資対象商品も幅が広くなっており、つみたて投資枠は長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託なのに対し、成長投資枠は上場株式・投資信託等です。
買付方法も、つみたて投資枠は積立投資だけですが、一括投資も選べます。
つみたて投資枠と成長投資枠のどちらが良いかは、魅力的な投資対象があるか?タイミングはどうか?といった複合的な理由で変わるでしょう。
どちらも活用方法が違うので、状況に合わせて選ぶのがおすすめです。
新NISAの成長投資枠に関係するよくある質問
楽天証券で新NISAの成長投資枠は利用できる?
新NISAの成長投資枠だけに投資することってできる?
新NISA 成長投資枠のわかりやすい解説のまとめ!
- 成長投資枠は、新NISAにおける投資枠の名称。
- 「一般NISA」が名称変更されて「成長投資枠」になった。
- つみたて投資枠との主な違いは、投資可能な金額・対象商品・買付方法。
- 成長投資枠の年間投資可能金額は240万円/非課税保有限度額は1,200万円。
- 成長投資枠は株式にも投資可能。
- 成長投資枠の買付方法は積立投資・一括投資が選べる。
新NISAの成長投資枠は、以前の旧NISAに比べてさまざまな投資方法に対応しているといえます。新NISAが神改正と呼ばれるのは、こういった部分も大きいでしょう。
つみたて投資枠とは全く違う使い方ができるので、分散投資もしやすくなります。また、株式にも投資できるのは大きいですね。
どうしても長期目線になりがちなつみたて投資枠ですが、成長投資枠をうまく組み合わせることで、短期の投資にも目を向けやすくなります。